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管理人の芹山 燎です。 思いつくまま、気の向くままに更新されていきます。                                基本的にリンクフリーですが、一報くださると嬉しいです。
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かれいは好きだけどひらめは嫌い
あいつは突然やってきた。


暗雲のたちこめる中、たった一匹で。












「おい!ついにここにもあいつが来るらしいぞ!」
「よし!返り討ちにしてやろうぜ!」
「俺らは他の軟弱な奴らどもとは違うんだ!」
「力の差を見せつけてやる!」


皆はいきり立っていた。
その表情は自信に満ちており、不安などを微塵も感じさせない。






だが、俺にはわかっていた。



―――――――勝ち目など万に一つもないことを。






噂には聞いている。

あいつはこの季節になると全国に出没し
人々に絶望を残して去って行くという。


今までいくつもの施設があいつの手によって葬られてきた。
あいつの手にかかって生き残った者はいないらしい。





これぐらいのこと、皆も知っていただろう。さっきの言葉はそれを承知の上での発言だったはず。


だから・・・勝ち目がないとわかっていても
俺達は武器を手に取り、鎧を身につけ、必死に戦おうとしたんだ。








今になってみれば、何故止めなかったのだろう、と後悔している。








・・・格が違うというのはこういうことを言うのだろう。

5分も経たないうちに、40人いた仲間は俺を含めたったの3人になっていた。



辺りに散らばる仲間の屍。


ある者は苦痛に顔を歪めながら、

ある者は悔し涙を目に浮かべたまま、

ある者は仲間とお互いに手を握り締めながら絶命している。



「貴様、よくも仲間を!!」
生き残っていた仲間の一人があいつに斬りかかった。


「よせ!考えもなしにつっこむなんて自殺行為だ!」
もう一人の仲間の制止も聞かず、彼はあいつに向かって突き進んでいく。




―――――――一瞬・・・だった。

俺が瞬きするよりも速く、あいつの鋭い爪が彼の身体を貫いていた。
彼自身にも全く見えていなかったらしく、目を見開いている。悲鳴すらあげてない。



しばらくして、彼の身体は力なくずるりと地面に落ちた。

彼は少しの間、苦しそうに呻いていたが、
「ち・・・く・・・しょ・・・お・・・」
と言うと、地面に突っ伏し、動かなくなった。



「くそっ!!あんな怪物にどうやって勝ったらいいんだ!!」
俺は地面を思い切り殴りつけた。がつ、と鈍い音がし、手に血が滲む。


すると、もう俺にとって唯一の仲間が話しかけてきた。
「・・・芹山。俺が囮になる。その隙にお前はその剣であいつを倒せ」


驚きのあまり、声が想像以上に大きくなる。
「お前何を言ってるんだ!正気か!?」

「当たり前だ。もはやこれしかあいつを倒す方法はない。
 いや、この方法で倒せる可能性も高くはない・・・だがやってみる価値はある」


いつの間にか、俺の手はほとんど無意識に仲間の胸ぐらを掴んでいた。
「ふざけるな!!言ったはずだぞ!俺より先に死ぬのは許さないと!!」

先程と全く同じ表情で仲間が答える。
「確かに言われたな。だが、俺も言ったはずだぞ。
 施設が危険に晒された時は命懸けで敵を倒す・・・ってな」


胸ぐらを掴む手の力が少し弱まる。
確かに言ってることは仲間の方が正しいかもしれない。


でも・・・



「でも・・・一人で生きてたってしょうがないじゃないか・・・」

自然と目から涙がこぼれた。原因は自分でもよく分からない。


「しみったれたこと言うな。お前らしくもねぇ。大体誰も死ぬなんて言ってないだろ」
仲間が胸ぐらを掴んでいた俺の手をどけて言った。

「じゃあ、行くぜ。絶対にお前より先には・・・」


走り出そうとした仲間の手を俺は強く掴んだ。


「・・・何の真似だ?」
仲間が訝しそうに聞く。



「俺も・・・行くぞ」



「・・・は?何を言って・・・」
「俺らが一緒にかかれば勝率はもっと上がる。だから文句ないだろ」

仲間は最初、ぽかんと口を開けていたが、しばらくしてニヤリと笑った。

「なるほどねぇ。こうすれば俺の約束とお前の約束が同時に守れるってわけだ。
 まさに一石二鳥だな」

「馬鹿野郎。あいつも倒せるんだから一石三鳥だ」

「そうか。そうだな。よし、行くぞ!!」



俺たちは文理選択の剣と友情の鎧で、

あいつ――――――「九螺棲-GAE」という名の敵に向かって走り出した・・・







※この物語はフィクションです。
 実在の人物・団体・事件とは一部を除き一切関係ありません。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

FC2ブログランキングちなみに芹山は「九螺棲-GAE」には勝てませんでした。
バナーの名称でも、こうやってストーリー仕立てにするのもおもしろいかも
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この記事に対するコメント

クオリティ高ぇwwwwwwwww
長編書けるんじゃね?
【2007/04/06 23:42】 URL | 犬塚 犬太郎 #sXWRWBBg [ 編集]


『苦羅巣が・・・』
『え?』
勝った記憶がありません
こんばんは、ばるです。
でも、僕は最終的にこのクラス最悪だったわ。とは思ったことはありません。
恵まれてるんでしょうかね?友達に。
では、芹山さんに新しい友達が増えることを祈って。
【2007/04/07 21:44】 URL | ばるん #p6CkwyQg [ 編集]


>犬塚
長編を書くには

・多数の登場キャラ
・それに合った設定

が最低限必要だから、発想力の乏しい芹山じゃ無理だと思う。

>ばるんさん
ていうか勝てる人いるんでしょうか?
よっぽど自我を強く持ってる人じゃないと無理でしょうね・・・

芹山も今のところはそう思ったことありません。
でも九螺棲-GAEの度に不安なんですよねー
内向的なもんで・・・
【2007/04/09 10:39】 URL | 芹山 燎 #.okzMzqs [ 編集]


僕も「ミラクル☆チャンスを掴み取れ!」に勝てたことがありまs(ry
運命は残酷です。
なんでこう「学年総メンバーチェンジ」というものはつよいんでしょうか。

そうそう、クラス替えのときはいつも不安になりますよねー^^;

・・・w
2007かぁ・・・懐かしい。←
【2009/05/28 22:23】 URL | だく #- [ 編集]


何やってんですか(笑)←
【2009/05/28 22:31】 URL | 芹山 燎 #.okzMzqs [ 編集]


面白い記事を見つけたのでついつい←
幸せになりに来たんです^^
【2009/05/29 22:06】 URL | だく #- [ 編集]


十分幸せでしょう…(常連様的な意味で←
【2009/05/29 23:14】 URL | 芹山 燎 #.okzMzqs [ 編集]


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